尿に関する話、意外とみんな悩んでいる

 

健康診断といえば、血液検査とともに真っ先に思い浮かべるのが尿検査。

腎臓や膀胱はもちろん、全身の健康状態絵を知るうえで、とても重要なバルメーターになります。

女性は生理中だと正しく検査の評価ができないため、後日検査となることが多いです。

そうすると、つい面倒で、結果的にパスしてしまいがちです。

これは大問題です。

尿検査を侮ってはいけません。

そういえば、検査結果の意味をはじめ、おしっこのことって意外と知らないかもしれません。

一度、排尿日記をつけてみると、自分の尿のことがよくわかります。

なかなかそこまではできなくても、少し勉強してみましょう。

尿検査についてはもちろん、女性に多いトラブルや、おしっこにまつわる基礎的なことを。

女性が悩む尿の2大トラブル

頻尿

1日の排尿回数は平均4~8回、総排出量は平均1200~2000ccです。

例えば夏は汗をかくため、尿量は少なくなり、冬は逆に増えます。

また、ビールやお茶など利尿作用のあるものを飲んだ後は、トイレが近くなって当然です。

ただ、生活に支障をきたすほど回数が多かったり、就寝中に2回以上トイレに行くなどするなどするなら、頻尿として治療が必要です。

若い女性の場合は自律神経失調が原因になっていることがあります。

また、膀胱の粘膜が弱く、それにタバコやコーヒーなどの刺激物、ストレスや疲れなどが加わって頻尿になっている人もいます。

食事療法と投薬療法、そして生活習慣を改善することで良くなるケースも多いです。

膀胱炎

排尿時の痛みが代表的な症状です。

おしっこをガマンしすぎると膀胱炎になると誤解している人もいるけれど、原因は細菌です。

大腸菌などの細菌が尿道から膀胱に入り、炎症を起こしている状態です。

女性の尿道は約3cmと短く、構造からしても細菌が侵入しやすいのです。

用をたした後に、後ろから前に拭くのは論外です。

調子が悪い時は、トイレの洗浄機能も使わないほうがいいです。

また、細菌感染のリスクが高まるセックス後は、トイレに行って尿を出しきることです。

尿検査で細菌が見つからないと、気のせいだと言うドクターもいますが、膀胱の粘膜が弱いため微量の菌などでも症状があり、治療が必要な人もいます。

おしっこにまつわる素朴な疑問集

マッサージ中おしっこがしたくなるのはなぜ?

マッサージで血行が良くなると、むくみが解消されます。

実は、むくみとして皮膚の下に溜まっていた余分な水分や老廃物が毛細血管に吸収されてから、腎臓に届くまではアッという間です。

そのまま尿として膀胱に流れるという仕組みです。

マッサージの効果が実感できる瞬間です。

おしっこをガマンすると病気になるの?

ガマンはダメといわれていたけれど、実際はそれが原因でかかる病気はありません。

ガマンしないでいると、脳の神経もそのペースを習得してしまい、かえってトイレが近くなるのでよくありません。

ある程度間隔をおいてトイレに行く訓練も必要です。

ニオイの違いは体調によるの?

健康状態に関係なく日々変化しやすいものです。

あまり気にしないほうがいいです。

ニオイについては、食べ物の関与が高く、例えばネギやニンニクをたくさん食べた後は特有のニオイになります。

ほかに日本酒、ワイン、アスパラガスなども尿のニオイを変化させます。

どうして緊張すると行きたくなるの?

これは、自律神経の働きに関係があります。

緊張の度合いが強くなるなど、心因的なものの影響で”交感神経”と”副交感神経”の入れ替わりがスムーズにいかなくなると、膀胱の収縮・弛緩がバランスよくできずに、頻尿という症状が起こると考えられます。

泌尿器科ではどんな診察を?内診があるって本当?

女性泌尿器科の診察では、詳細な問診と検尿が必須です。

膀胱と膣は密接な関わりがあるので、内診が必要なこともあります。

女性医師のほうが相談しやすいことが多いかもしれません。

不調を感じたら、恥ずかしがらずに早目の受診を心がけましょう。

尿もれって、女性に多いって聞くけれど…?

くしゃみの瞬間にもれた…などというけど、尿もれの原因は、出産経験がある場合、骨盤底筋が損傷すると、若くても尿もれの可能性があります。

急にトイレに行きたくなり、間に合わずもれてしまう人もいます。

たとえ少量の尿もれでも早めに治療しましょう。

尿検査でわかること

 

尿タンパク

一般的に腎臓の病気や尿路感染などの病気で出るものです。

ただ疲れが溜まっているときや寝不足の状態でも出やすいです。

継続して異常が認められるようなら精密検査が必要になります。

ケトン体

栄養状態の良し悪しがわかります。

無理なダイエットなどで栄養状態が非常に悪かったり、お酒の飲みすぎや過脂肪食などでも陽性になります。

栄養状態の早急な改善が必要とされます。

pH

尿が酸性とアルカリ性のどちらに傾いているかがわかります。

健常であれば弱酸性だが飲食などによって左右されることも多いので、pH単体で何かを判断することはありません。

尿潜血

腎尿経路のどこかで出血を示します。

腎疾患や腫瘍、結石などの可能性もあります。

女性は異常がなくても尿潜血が続く場合がありますが、生理でないとき指摘されたら、一度は泌尿器科へ。

尿糖

これが出るとまず疑われるのが糖尿病です。

血糖が異常に高くなると、腎臓内で糖が吸収されずに尿に出てきます。

ただし、食後だと、健康上問題がない人でも尿糖が出る場合があります。