ペット感染症:ペットとスキンシップもほどほどに

 

日本での発生こそもう50年以上ないものの外国ではなくなる人もいる狂犬病。

例えばこれも、動物から移る病気、つまり動物由来感染症のひとつです。

咬まれるなどして病原体が直接うつったり、何らかの媒介物が存在したりします。

なかには動物には症状がほとんど出ず、人間だけが重症になる病気もあります。

トイレのしつけやその始末など、常識の範囲で衛生的に飼育していれば心配しなくて大丈夫です。

日本で確認される動物由来感染症のほとんどは、健康な成人ならうつらないので、むやみに心配する必要はありません。

でも、抵抗力が落ちている人や、子供、高齢者などには感染の危険もあります。

口移しで餌をあげるのはNG

かわいいから、家族同然だからといって、キスをしたり口移しで餌を与えたりする人がいるけど、これは×です。

外で何を口にしたかわからないので、衛生面で、よくありません。

でも、それ以上に”しつけ”という意味でも、よい飼い方とはいえません。

ふだんやっていれば、誰にたいしてもねだるようになるからです。

犬や猫のほとんどが口腔内常在菌として、皮膚化膿や呼吸器系疾患などの症状を引き起こすパスツレラ症の病原体を保有している事実もあります。

相手が抵抗力の弱い赤ちゃんだったりしたら、十分危険なんです。

猫にひっかかれたら注意!

猫に咬まれたり、引っかかれた場合、そこから雑菌が入って少し手が腫れることがありますが、ほかに倦怠感をもよおしたり、局所のリンパ節が腫れ、高熱が出たら、猫ひっかき病(バルトネラ症)を疑ってください。

数日~2週間程度の潜伏期間があるので、経過を観察することが肝心です。

たとえるなら猫の歯はナイフ、犬の歯は鉈です。

スパッと切れて奥まで届いてしまうので、猫からの感染例が多いのです。

爪も同様で、猫のほうが鋭いです。

飼いはじめこそ気をつけて!

例えば仔猫を拾ったら、まずは体の状態をよく見てください。

一部が丸く脱毛していたり、爪の生え際が赤茶けていたりしたら皮膚糸状菌症かもしれません。

これは、水虫やカビの仲間です。

仔猫に多い病気です。

家に連れ帰る前に、動物病院で診てもらいましょう。

健康な成人は、簡単には感染しないというが、女性は別で、うなじなど柔らかい部位に環状の発疹が出ることもあります。

また、犬を飼うなら狂犬病の予防注射は義務です。

混合ワキチンも受けさせてください。

散歩の後は足を拭こう!

走り回った場所に病原体がいる可能もあります。

例えば回虫症です。

砂場などに放置された動物のフンに回虫の卵がいる場合、それペットが踏まないとも限りません。

人間の体内に入ると幼虫が内臓や目に移行し、さまざまな症状を引き起こすこともあります。

そんなケースはレアだとしても、外は清潔とはいえません。

帰ったら足を拭くのは常識です。

ただし、犬の足はデリケートです。

洗いっぱなしではダメです。

指間や足裏が荒れてしまいます。

ペットの皮膚病は早めに治療を。

感染症ではないけれど、いわゆる猫アレルギーや犬アレルギーは多くの場合、はがれ落ちた上皮(フケ)を吸引することで起きるといわれています。

吸引量が多けれ発症のリスクも増します。

皮膚病などがあると、それだけ上皮も多くはがれ落ちます。

早めにしっかり治療しましょう。

毛と一緒に落ちる上皮も多いので、抜け毛の始末にも気を配ってください。

また、ダニやノミのケアも必須です。

疥癬は一時的とはいえ人にも感染します。

マダニが媒介するQ熱は人間にうつると、高熱などインフルエンザのような症状が出ることあります。

ほかにも気をつけたい動物たち。

爬虫類などのエキゾティックアニマルや野生動物を安易に飼うのはおすすめできません。

飼いきれなくなって捨てるのも大問題です。

また、身近な動物にも思わぬトラブルがあります。

オウム病に注意です。

インコなども菌を保有しています。

糞便が乾いて粉になったものを吸いこむなどして感染します。

症状は発熱や全身の倦怠感などです。

成人のほうが発病しやすいです。

みどり亀

急性胃腸炎の食中毒引き起こすサルモネラ菌を保有していることが多いです。

つまり飼育水に大量の菌が存在する可能性があります。

触った後は必ず、十分に手を洗いましょう。

 

ハムスター

犬や猫と同様、ハムスターの上皮などによるアレルギーもあります。

また、咬まれたことが原因でおこるアナフィラキシーショックの症状もあります。

正しい知識を持たずに飼うのは×です。