めまい:不安が症状を悪化させる!原因を知って適切な治療を。

 

真っすぐ立っていられなくなったり、急に目の前が暗くなったり、視界がぐるぐると回転してしまったり…。

ふいに起こるそんな症状は、人をとても不安にさせます。

そもそも、めまいのメカニズムって、一体、どんなもの?

人間のからだは、目や耳、触覚などからの情報を脳で統合することで、平衡バランスを保っています。

どこかに異常があってこれがうまくいかなくなると、平衡感覚がなくなり、めまいが起こります。

めまいのほとんどは良性のものです。

ごくまれに脳疾患など怖い病気が原因の場合もありますが、それは突然の激しい頭痛など、明らかに異常な症状を伴ってくるものです。

普通のめまいであれば、むやみに恐れる必要はありません。

めまいが起きたら?

めまいを感じたら、危険なので無理に歩かず、じっとして、落ち着いてから動くようにしてください。

ところで、どんなめまいでも、一度は病院で診察や検査をしてもらうべきです。

めまいを専門にしている耳鼻科医なら、めまい全般に対応できるからです。

日本めまい平衡医学会のサイト(http://www.memai.jp/)で、全国の専門医が検索できます。

立ちくらみもめまいでした。

よく、”貧血を起こした”というけれど、あの立ちくらみの症状もめまいです。

若い女性が訴えるめまいの大半は、低血圧による立ちくらみです。

血圧が低くて、脳まで血液が十分に行かないわけです。

薬でコントロールすれば改善されます。

また、片頭痛やひどい肩こりを治療せずに放置していると、それがめまいの原因になることもあります。

めまい予防はストレス緩和から

元気がない、疲れやすいなど、軽度のうつ状態でもめまいは起こります。

また、メニエール病などでも、症状に対する不安や恐怖がストレスになり、さらにめまいを誘発するという悪循環にもなります。

めまい全般にいえることですが、真面目な人、几帳面な人ほど起こりやすいんです。ストレスを溜めないよう、工夫して生活しましょう。

めまいの症状

グルグル目が回るめまいと、フワフワ揺れて感じるめまいの2タイプの症状に大別できます。

ただし、あくまでも”感じ方”です。

それだけで原因を特定することはできません。

一緒にどんな症状が起きているかが、重要な診断材料になります。

グルグル

視界が歪み、周囲がグルグル回っているように感じるめまい(回転性めまい)の場合、その多くは、耳に原因があります。

特に、耳が詰まった感じや耳鳴り、難聴などの聴覚症状が同時に起こっていたら、確実に内耳のトラブルが原因です。

早急な治療が必要な場合もあるので、迷わず耳鼻咽喉科へ行ってください。

回転性めまいは急に起こることが多く、しばしば吐き気を伴うこともあります。

また、疲れや睡眠不足、ストレスなどからこのタイプのめまいが起こるケースもあります。

フワフワ

からだがフワフワ揺れて感じたり、まっすぐ立っていられなかったり、グラッときたり。

非回転性のふらつき感のあるめまい(浮動性めまい)は、低血圧など血圧の異常、あるいはストレスや不安障害、うつなどの精神的トラブルが主な原因として考えられます。

頭痛を併発したり、視点が定まらないため、吐き気が起こる場合もあります。

精神的なトラブルの場合は、脳の中の、情報などを司る部位である海馬がみせる”めまい感”であることもあります。

耳からくるめまいとは?

聴覚に異常がないとき

良性発作頭位めまい症

寝返りを打ったり、起き上がったりと、頭の位置を変えることで生じるめまいです。

症状は長く続かず、5秒程度です。

三半規管の耳石の異常が原因で起こるといわれています。

特に中高年の女性に多い疾患です。

前庭神経炎

からだの平衡を保つための情報を脳へ伝達する前庭神経にトラブルが生じ、激しいめまいが起きます。

吐き気や嘔吐を伴うことが多いです。

ひどい症状は2~3日で治まるが、ふらつきが完治するには数カ月要することもあります。

聴覚に異常があるとき

メニエール病

激しいめまい、耳鳴り、耳が詰まった感じの難聴が、繰り返し起こるのが特徴です。

数時間は症状が持続し、吐き気や嘔吐を伴います。

発作の頻度はさまざまです。

根本的な原因は不明といわれる内耳の異常です。

正円窓破裂

スキューバダイビングの耳抜き失敗や耳の強打などをきっかけに、内耳膜が破れて起こる突然難聴で、めまいを併発します。

突発性難聴もそうですが、2週間も放っておくと治らなくなるので要注意です。

突発性難聴

特別なきっかけもなく、ある日突然、めまいを伴って聞こえが悪くなります。

原因は不明です。

一生に1度しか起こりません。

なるべく早く受診してください。

時間がたつほど、聴覚の回復が難しくなります。